川村所長のプライベート日記
2014.07.08
Yomi Dr.第4回『糖質制限ダイエットの問題点』の追加情報
下図の様な、ラットの実験で興味深い結果が出ています。糖質60%、脂肪15%の糖質が多い食事を与えたラットと、糖質10%、脂肪65%の糖質が極端に少ない食事を与えたラットを16か月にわたって観察しました。総カロリー数は同じです。
実際に糖尿病の詳しい検査である、ブドウ糖を飲んでもらう、糖負荷検査では、糖質をたくさん食べる食事をしてもらっているのです。それはなぜかというと、糖質の元となる炭水化物を制限すると、糖質が入ってきたときに腸管からの糖の吸収が早くなり、血糖値が早く上昇します。
そして、その血糖値の上昇具合に応じてインスリンが分泌されます。従って低糖質食の方がインスリンの分泌総量が増え、インスリンの分泌された量だけ、糖質が細胞の中に入って蓄えられるので、同じ食事カロリー摂取であれば、低糖質食を食べ続けたほうが体重が増えるということになるのです。
動脈硬化になるかどうかの動物実験もあります。
SC:通常の食事を与えたラット、WD:脂肪やコレステロールが多い食事を与えたラット、LCHP:低糖質高たんぱく食を与えたラットでの、動脈の動脈硬化の進行度を見たものが下記の図です。オレンジ色になっている部分が動脈硬化が進んだところです。高脂肪食よりも動脈硬化度は進んでいるようにさえ見えるのです。
糖質制限食が、極端でなければ、糖質を取った時の食後の下血糖が抑えられるので、脂質代謝や蛋白質代謝に悪影響を起こさない程度で、炭水化物を食べたいという欲求を煽らない程度の糖質制限食は、ダイエットに有効なので、自分の今の代謝状況にあった、お勧めの糖質制限ダイエットを実施するよう、身近な医師や栄養士さんに相談してみてください。