川村所長のプライベート日記
2014.11.17
Yomi Dr. 『トイレのふた閉めて…ウイルス性胃腸炎を防ぐ』
現在
Yomi Dr. 第21回『運動では意外にやせません』
が掲載されています。
Yomi Dr. 第20回『トイレのふた閉めて…ウイルス性胃腸炎を防ぐ』
の内容は以下のものです。
胃腸炎を引き起こすウイルスには、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどいくつかあります。
ロタウイルスやノロウイルスは感染力が強く、十数個のウイルスの吸入で感染する可能性があります。
このウイルス性胃腸炎、マスクをして、きちんと手洗いをして対応しているのに、なぜか罹(かか)ってしまった経験はありませんか?
実は、正しい方法と思ってやっているやり方に落とし穴がいくつかあるのです。
ロタウイルスやアデノウイルスは、汚染物が飛沫(ひまつ)したものを吸い込んだり、手についたものを口に入れたりして、感染します。
ノロウイルスはより小さいので、空気中を漂っているものを吸い込んで空気感染する危険性があります。したがって、マスクをきちんとしたつもりでも、隙間ができて、そのスペースから吸い込むことも少なくありません。
この隙間をなくすにはティッシュペーパーを使うのがおすすめです。
マスクと口の間に、ティッシュペーパーを畳んだものを入れ、呼吸の際に、ティッシュペーパーが口や鼻にくっつくような状態にしていれば、かなりの確率で、ウイルスをブロックできます。
加えて、気をつけてほしいのは、トイレの後です。
水様便の場合には、排せつした便が便器内の水ではねて、お尻に跳ね返っている可能性があります。こうなると、お尻を拭いた際に、ウイルスを袖などにつけて持ち運んで、料理や食事の際に食べ物に振りかけてしまうことになりかねません。
拭く方の手は袖まくりをして、しっかりと水で洗いましょう。また、手を洗ってからトイレを流しましょう。
さらに、便器のふたを必ずしてから流してください。
というのは、イギリス・リーズ大学のマーク・ウィルコックス教授の研究結果で、便器のふたを閉めずに流した場合、微生物が最大26センチ飛び散り、90分間空中を漂っていたというものがあります。
静岡の食品会社では、きちんと消毒していたのに、ノロウイルスをはやらせてしまったことが報道されていました。会社のトイレには、便器の蓋がないところも 少なくありません。流す際に飛び散って、水を流すボタンやレバーにウイルスが付着してしまうと、他の人に感染してしまう危険があるのです。水様便が出てい る間は、他の人にうつす危険性が高いことを念頭に置いておきましょう。
*****************Yomi Dr.への追記文*******************
ふたがない時の対応策:落し蓋のように、トイレットペーパーを敷いて、トイレ水面を覆ってから水を流しましょう。
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