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2017.12.07
林修の今でしょ!講座29年11月21日
林修 今でしょ!講座
名医100名に調査!「風邪の予防検定」
最新版!かぜの予防法&治し方
かぜは気温変化があり、体調を崩しやすい11月12月に多くかかります。
この番組で紹介されたかぜの予防法、治し方は以下のようなランキングでした。
予防法
1 帰宅後手だけでなく顔も洗う
2 緑茶でうがいをする
3 豚の生姜焼き
4 寝るときにマスク
5 起きてすぐ歯磨き
6 洗濯物の部屋干し
7 朝のホットヨーグルト
治し方
1 風の引き初めに20分のウォーキング
2 体格に合わせた漢方薬
3 おかゆに青ネギを入れる
4 ハッカ飴をなめながら風呂に
5 温めたバナナを食べる
このランキングはこの番組を作成したスタッフがいろいろな医師からのアンケートの結果決定したランキングであり、すべての医師が同じように思っているわけではありません。
かぜの原因ウイルスや患者さんの症状、基礎にある病気などにより、かなり変わってきます。
ただ確実に言えることは、ウイルスが体に侵入しなければ、かぜをひくことはありません。
したがって予防法は、この風邪のウイルスを体に侵入させない方法を取ることにつきます。
帰宅後に、手や顔を洗い、口の中に付着しているウイルスを洗い落とすこと、抵抗力を落とさないように体温を下げないこと、のどの粘膜を痛めないことが大切です。
外出時のマスクは有効ですが、マスクの真ん中(下図の赤丸部分)を触ってしまうと、ブロックしたウイルスを手に付けてしまいます。この汚れた手を口に持っていくと、せっかくブロックしたウイルスを口に入れてしまうことになってしまいます。
片手でマスクを操作しようとすると、無意識にこの赤丸部分を触ってしまいます。両手でマスクの両サイドか上下の端の部分を持ってマスクを動かすようにしましょう。体が覚え込むまで絶えず意識するようにしましょう。
自分もそうですが、慢性の鼻炎がある人は、鼻の粘膜が腫れていて、鼻呼吸をする際に空気抵抗が強く、ついつい口呼吸になってしまいがちです。特に寝ているときに口呼吸をしていると、舌や口の中・ノドの粘膜が乾燥して、ダメージを受けます。粘膜が傷んでしまうと簡単にウイルスに侵入されるようになるので風邪をひきやすくなってしまいます。
そこでお薦めは、寝る時のマスクです。
しかし、寝ている間にマスクが外れてしまったり、マスクのひもが痛くて、寝ている間付けることができない方もいらっしゃいます。
そこでお薦めしているのが、ネックウォーマーです。これだと、乾燥予防だけでなく、首も冷えないので、一石二鳥です。
この内側にマスクをあてておくとより効果的です。
ネックウォーマーがない方やネックウォーマーがあまりお好きでない方にお勧めしているのが、フードつきのパーカーをパジャマの上にきて、フードをかぶり、肌触りの良いタオルを口の上にあて、タオルの両サイドを耳の下に入れ込む方法です。ぜひトライしてみてください。
これらの方法も番組のスタッフに紹介しましたが、メガネをはずして操作をしていた為、スムーズな画像としては収録できませんでした。
川村おすすめの風邪の治療法(薬以外の対応法)
唾液、涙、母乳に含まれるリゾチームやホスホリパーゼA2などの抗菌作用がある酵素や炎症の場面で働くサイトカンの分泌やその後の反応系、外来細胞の表面に攻撃を加える補体系の活性化や好中球やリンパ球、マクロファージの働きにも多数の酵素が関与していて、これらの酵素の働きを上昇させると、風邪が早く治る可能性が高まります。これらの酵素の働きは39度前後が最も強く、これらの免疫機構をより効率的に働かせるために、感染初期に体温が上昇します。インフルエンザのように増殖力が強い場合には、筋肉を震わせて急激な温度上昇を起こして対応しているのです。
寒気を感じた時には、体温を上げて対応する必要がある状況であり、上着を着たり、温かいものを食べたり飲んだりして体温を上昇させる必要があります。
特に、口の中、ノド、首を冷やさないようにすることが大切で、マスク、マフラー、ストール、ネックウォーマーなどで首を冷やさない事、冷たいもの、アルコールを避けること、厚着をして身体全体が冷えないようにすることが重要です。治ってきて、もう高温が必要でないと判断した場合には、汗をかいてあげ過ぎた体温を下げようとしますが、すべての感染の場所が同時に治っているわけではない場合があり、まだ戦いが不利な場所があると、体温低下により、再度相手が有利になり、いわゆる『かぜのぶり返し』の状態になってしまいます。したがってかいた汗で体が冷えないように、汗をまめに拭きながら、ぐっしょり感が出たら、すぐに着替えられるようにパジャマと下着を数着枕元において、身体が冷えないようにすることが早く治すコツといえます。