循環器系

2013.09.02

糖尿病の管理 横浜市民病院 根岸耕二科長

2013年8月30日 ホテルニューグランド
演題「より良い血糖コントロールを目指した糖尿病患者の管理 ~循環器内科からの提言~」
演者:横浜市立市民病院循環器内科科長 根岸耕二先生
内容及び補足「細小血管障害発症予防のためにはHBA1cが7.0未満にコントロールしましょうというコンセンサスは得られているが、大血管障害ATISの予防に関しては、まだエビデンスがない状況である。大血管障害を予防するために、より良い血糖コントロールという観点から考えると、低血糖の回避と血糖変動幅の縮小が必須であると考えられる。というのも、低血糖を起こすと、①血糖を上昇させるためにカテコールアミンのサージが起こり、このカテコラミンの上昇がイベント発症の引き金になりうること、②低血糖刺激により分泌されるサイトカインによる障害、③低血糖による内皮障害、などによる危険もある。
その他にいくつかの興味ある研究が報告されている。
① 1987年に発表されたホノルルハートスタディは食後一時間の血糖値で予後を見ていて、きれいな相関を認めたこと。
② イギリスで行われたUKPDS研究の10年後の解析で、当初認められなかった、糖尿病の厳格な治療が10年たってその追加調査で予後に差が出てくることが分かり、Legacy Effect(メタボリック・メモリー)と表現され、糖尿病における早期の治療が有効であることが示された。

③ 厳格な血糖コントロールが低血糖発作を誘発しその結果として死亡率を上昇させる可能性が出てきたこと。

などから、低血糖が生じにくいこと、食後血糖値を抑え、血糖変動幅を小さくすることができる薬剤が望ましいといれる。DPP-Ⅳ阻害薬がこれらの問題点を解決してくれる薬剤として期待されている。

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