川村所長のプライベート日記
2014.06.30
yomi Dr.3回目
今回は高血圧の方の食事療法で減塩を中心にした記事が掲載されています。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=100693
2回目の記事は下記のもので、脳をだます食べ方でより効率的にダイエットをしましょうという記事です。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=100475
前回ご紹介した腹ペコウォーキングでは始めて早々に、便秘が改善し、ウエストが細くなります。ただ、体重が落ちるには若干時間がかかります。もっと早く、体重を落としたいという方には、もう一工夫していただく必要があります。いろいろなダイエットで言われている食事量を減らすことです。
それだったら今までの他のダイエットと変わらないじゃないかといわれる方は、ぜひこれからお話しする内容についてじっくり考えてみてください。今までのダイエット方法とは明らかに違う考え方に基づいた、食事減少方法なのです。
太る原因の多くは、食べ過ぎによります。食べ過ぎてしまうものは、嫌いな食べ物ではなく、好きな食べ物が圧倒的に多いのです。この好きな食べ物を我慢してダイエットに成功しても、この我慢は続きづらく、すぐにリバウンドしてしまうのです。場合によっては、ダイエットする以前よりも太ってしまうことにもなりかねません。
好きな食べ物をいっぱい=もったいない食べ方
ここで考え方を変えてみましょう。「好きな食べ物をいっぱい食べる=好きな食べ物一個にかける時間が短い=時間をかけて食べていないので味わって食べていない=好きな食べ物を味わって食べていないことはすごく損をしている=非常にもったいないことをしている」ということに気づいてほしいのです。
そんなことはない、「たくさん食べていても、しっかり味わって食べているよ」とほとんどの方は反論されます。
そのとき、「この小さいチョコレート1個が3000円するプレミアものだったら、いつもと同じように食べられますか?」と聞いています。
あるご年配の方には、「虎屋の高級羊羹(ようかん)」でお話をしたら、すごく納得していただけました。 彼女の返事は「そりゃーもう薄く切って、ちょっとずつじっくり味わって食べるわよ!」でした。いつもと違い、少しずつ口に運び、じっくり味わって食べる自分の姿がそこにあるのです。
4分の1に切ってみれば…
高価なもの、まれにしか食べることができないものを食べるときには、自然と味わう食べ方に変わるのです。大好きな食べ物を、もっと味わう食べ方を知っていながら、その食べ方で食べていないことを、嘆き悲しんでほしいのです。失敗したことを人は繰り返したくないので、変わっていくのです。この気持ちを利用すれば、頑張ることや我慢することなく、生活習慣を変えていくことができるのです。
たとえば4分の1に切って食べるとしましょう。口に入る量が4分の1になるので、いつもと同じタイミングでのみ込んでも、4倍相当かむことになります。唾液も口に入れるものの差によって分泌量は異なりますが、口に入れる量では、分泌量はほとんど変わりません(おにぎりを多く頬張(ほおば)った際にのどから流れて行かなくて、水やお茶を飲んだことがありますよね)。4分の1の量しか口に入れなければ、4倍量の唾液が担当してくれることになり、口の中で、食べ物を消化できれば、「一口で二度おいしい」味の変化も楽しむことができるのです。
そればかりでなく、4分の1に切ることにより4倍の個数になるのです。5個しかない空揚げだと食べたりなくて何かを出してきて食べる人でも、4個に切って(合計20個)食べるようにすれば、残すことも可能かもしれません。
人間の空腹感は、血糖値が上昇してくる15~30分は消えないのです。早食いをしていると、胃が満杯になっても、空腹感が残っているので、気持ち悪くなるまでつい食べ過ぎてしまうことになるのです。
4分の1に切って、2桁ぐらい違う高価な食べ物を想像して食べることができれば、太らない味わう食べ方になるのです。ぜひ自分の脳をだまして、太らない食べ方を身につけましょう。